こんにちは!ダメな商品はダメとハッキリ言うブロガー、げがんげんです。
今回も正直正確なレビューを書いていきたいと思います。その商品は...
IHADA (イハダ) アレルスクリーンという花粉吸着防止スプレーです。
最近いろいろなところで取り上げられて、すんーごく話題になっている花粉症対策グッズですね。資生堂の商品ですのでネームバリュー的に何となく効きそうです。しかし私、本格派の理系ですので、こういう胡散臭い商品は原理が理解できないと一切信用できません。
そんな私が、この花粉吸着防止スプレーを数日間試してみましたのでその効果をレビューしたいと思います。さらに、こういう「主観の入る検証は一人だけでやっても信頼性が無い」というのが理系の基本常識ですので、妻とその他友人合計5人にも協力してもらいました。その結果も大公開してみます。
確かな信頼性を得ようと思うと本当は数十人~数百人規模でやらないといけないのですがそこは許してください。またメーカーからは一切金品等をもらっていませんので、本当に好き放題遠慮なく書きます。
【追記】「インナーマスク」という、イハダよりも遥かによく効く最強の花粉症対策法を紹介しましたのでそちらの記事もあわせてどうぞ
- 【実験】マスク無し!イハダ アレルスクリーンだけ使用
- 妻と友人4人の結果
- 仮説1: プラシーボ (プラセボ) 効果で騙されているだけ
- 仮説2: アレルギー症状が現れるための花粉量の閾値が違う
- 仮説3: 動き回ると効果が無い
- 仮説4: 服の帯電しやすさの違い
- まとめ:結局花粉症対策におすすめなのか?
【実験】マスク無し!イハダ アレルスクリーンだけ使用
先週日曜日に半日屋外に外出する用事があったので1日試してみました。
ルールは
- 朝から夜寝るまで少なくとも3時間に1回、頭部に適切量吹きかける (メーカー推奨は「4時間おき」)
- 鼻をかんだら直後に必ずスプレーし直す (鼻下のスプレーが取れているかもなので)
- マスクは着用しない
- 前日から薬の服用はしない
です。外出するのにマスク着用しないのは流石に無謀でしょうか...。「マスクとイハダの併用は面白くないぞ」と元大阪人の私の血が囁きかけてきましたので、マスク無しで決行です。
ちなみに私はかなり重度の花粉症を患っています。まだこの時期はマシですが、もう少しすると鼻づまりで完全に鼻呼吸出来なくなり、それが原因で、
- 慢性的な寝不足 (寝れないので)
- 頭痛 (血圧が上がるので)
- 慢性的な咳 (鼻水がのどに流れるので。後鼻漏というやつです)
- のどの痛み (同理由)
- 熱 (アレルギーから来る全身炎症症状)
の症状が現れます。地獄です...。
ということでいってみましょう!!!
めっっっっっっちゃ効くと先輩から力説されたスプレータイプの花粉症対策グッズ、IHADA (イハダ) を試すために今日はマスク無しで外出するチャレンジをしまーす。...こんな体張る芸風じゃなかったんやけどなぁ...笑 まぁいいや。辛口に評価したるで。
— げがんげん@はてなブログ (@77Gegangen) 2018年3月11日
結果はブログにもあげますね。メーカーの資生堂からは一切お金もらってないし、こういうグッズは懐疑的なのでボロクソな結果がでたら真実そのままにボロクソに書いてやる!!!
— げがんげん@はてなブログ (@77Gegangen) 2018年3月11日
んん?私の目と鼻のセンサーが花粉を感じているような...?
— げがんげん@はてなブログ (@77Gegangen) 2018年3月11日
ヒスタミンの産生を感じるわww左目かゆいぞよ。がんばれイハダ!!
— げがんげん@はてなブログ (@77Gegangen) 2018年3月11日
いったん帰宅。ムズムズするので1回鼻をかむ。かんだあとは一応スッキリなのでまだ軽度症状というとこですねー。
— げがんげん@はてなブログ (@77Gegangen) 2018年3月11日
そしてまた出かけます。次は本格外出なので屋外で4時間くらいは曝されると思います
— げがんげん@はてなブログ (@77Gegangen) 2018年3月11日
↑マスク無しの様子
鼻水の蓄積は感じるけどまだ鼻は通っている #イハダ #IHADA #イハダ実験中
— げがんげん@はてなブログ (@77Gegangen) 2018年3月11日
きたーく!そしてすかさず鼻チーーンー!!
— げがんげん@はてなブログ (@77Gegangen) 2018年3月11日
はい、ということで結果です!!
問. イハダ アレルスクリーンの花粉症軽減効果を0(全く分からない)~5(完全に花粉症を抑制した)で示せ
答. 「ゼロ!!!!!まっったく効いてない!!」
まぁこうなりますよね、知ってましたよ。この日の夜は花粉症で本当にツラかったです...。
妻と友人4人の結果
妻(中)→効果は全く感じない (マスク併用)
友人1(重)→効果は分からないけど効いている気がしないこともない (マスク併用)
友人2(中)→かなりが抑制されている (マスク併用)
友人3(軽)→症状ほぼ抑制!感動した!! (マスク無しでも大丈夫)
友人4(軽)→実感を持てる程度には効いた (マスク併用)
※(軽)→私主観で軽症、(中)→私主観で中症、(重)→私主観で重症
という結果でした。私を含めると、効かなかったと答えたのが3人、効いたと答えたのが3人でした。完全抑制したと感じる人までいるのは興味深いですね。ちなみに全員かなり高学歴の理系の面々ですのでプラシーボ (プラセボ) とかは無さそうな気がするんですがどうでしょうか?あと、何となく軽症な人ほど効果を実感しやすい傾向...かも??
上リンクのAmazonのレビューを見てみても、効かない派と効いた派が別れているようです。
ということで、なぜ効果が分かれるのか考察してみました。
仮説1: プラシーボ (プラセボ) 効果で騙されているだけ
まず、そもそもこの商品は全くのインチキである可能性があります。つまり花粉症に効いていると感じている人は、「効いているはずだ」という思い込みで効いていると感じているのです。
こういう主観的な評価ではよくある話です。「薬によって苦痛が軽減されるかどうか調べる」みたいな被験者の『気持ち』が入る試験は非常に評価が難しいのです。プラシーボ (プラセボ) 効果によって、偽薬でも「凄くよく効く!」と回答してしまう人が結構いるのは、医学の世界では常識です。
ただ資生堂はこの花粉吸着防止剤について特許を取っていますし、全くのデタラメではない可能性も高いです。(パッと見、臨床試験をした記述が全く無いのでかなり怪しいですが)
仮説2: アレルギー症状が現れるための花粉量の閾値が違う
この仮説が最も有力だと思います。例えば本製品によって吸い込む花粉量が本来の100%から60%に減ったとします。すると一部の人は60%の量に減っただけで症状が治まるのに対し、別の人は60%に少々減ったくらいでは別に症状改善したりしない、ということです。
本製品によって100%が60%になるのかどうかは分かりませんが、商品コンセプト的にどう考えても吸い込む花粉を完全にゼロにすることは不可能だと思いますから、非常にあり得る話です。
仮説3: 動き回ると効果が無い
何の証拠もないですが、動き回ると効果が弱くなるのかもと思いました。例えば電気的な斥力で花粉をはじくとするなら、そのはじく力以上の風量で花粉が向かってくればもはや本製品は無力です。
効いたと感じた人は比較的じっとしていて、効かなかったと感じた人は動き回っていた可能性があります。
仮説4: 服の帯電しやすさの違い
こちらの仮説も証拠は無いですが。ダウンジャケットのような静電気を溜め込みやすい服を着ている場合、全身花粉を引き寄せやすくなっているかもしれません。
この帯電の大小で本製品の効果に差が生まれたのかも??
まとめ:結局花粉症対策におすすめなのか?
結論です。花粉症対策に1回だけお試しで購入してみてもいいかもしれませんが私はおすすめしない。
私は全く効きませんでしたが、友人や先輩は劇的に効いたと言っていますし、仮説2のように吸い込む花粉量を低減させている可能性は否定できません。
スプレー液は思ったよりもみずみずしいので若干顔面べちゃべちゃになりますが、さすが資生堂が出しているだけあって化粧水感があり、乾いてしまえば不快感はありません。効くか効かないかは個人差が大きそうですが、効けば儲けものですので花粉症に悩んでいるのなら一度試してみるべきでしょう。
約1500円です。効かなくても1回くらいなら許せる値段ではありますよね。ちなみに流行っているせいでドラッグストアは結構品薄っぽいです。
なお私みたいにマスクしないとかアホなことはしちゃだめですよ。特許の中身をざっと見た感じ、マスクに吹きかけても有効なようなのでマスクにもスプレーしちゃいましょう。
<追記>
花粉症が劇的に症状が改善する方法にたどり着きました。インナーマスクと呼ばれる方法です。
花粉症根治療法の紹介です。
眠くならない2大アレルギー薬の一つです。