理系20代の日常レポート

「こんな情報が知りたい!」と自分が思ったことを本能の赴くままに書いてみようと思います。カメラ/旅行/家電/日常/科学関連の話題が多めです。

国が推奨する花粉症対策!インナーマスクは効果抜群の花粉症対策方法だった!

私事ですが、小学生高学年の頃に花粉症を発症して、15年以上重度の花粉症と付き合ってきました。15年間で試した花粉症対策はどれもこれも効果はイマイチ。

 

しかしこの度、重度の花粉症が劇的に改善する花粉症対策法をようやく見つけることが出来ました。

 

それは、インナーマスクと呼ばれる方法です。なんと環境省が公式に紹介している方法でして、環境省による見解によるとインナーマスクによる花粉除去率は99%以上とのことです。

 

私の場合、今日の関東地方のような、花粉の飛散が「非常に多い」日であっても、1月末くらいの「少ない」日くらいの症状まで一気に改善しました。先日、花粉症対策スプレーのイハダを紹介しましたが、それとは比較にならないくらい効果的でしたね。

 

では、環境省と文部科学省のデータを紹介しながらインナーマスクの方法をご紹介したいと思います。

 

インナーマスクの方法をまずはご紹介!!

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環境省 花粉症環境保健マニュアルより抜粋

 

まずは上記画像にてインナーマスクの方法をご紹介します。

 

正確にお伝えした方がいいと思いましたので、環境省のページをそのまま紹介させてもらいました。(環境省の皆さま、問題あるようでしたらご連絡ください。差し替えます。)

 

マスクの上に4つ折りのガーゼを置いて、その上にさらにガーゼで包んだコットンを置く。以上です。(コットンが青いのは単に見やすくするためだと思われます)

 

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こんな感じです (追記:ガーゼはもっと大きくてもいいです)

 

これを以下のイラストのような位置にセッティングして装着します。

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断面図にするとこんな感じです。水色がマスク紫色が4つ折りガーゼ赤がガーゼで包んだコットンです。なお鼻呼吸でないとコットンの意味がありませんので、口呼吸は避けましょう。

 

ちなみに私は以下の商品のガーゼとコットンを使用しました。ガーゼは正直何でも良いのですが、最初から切れているものだと楽でいいですね。またコットンはシルコットという商品が最初から不織布で包まれているので超絶オススメです。ちなみにシルコットはイラストのように鼻の下に完全に納めるために二つ折りにして使用するのが良いです。

 

 

 

また実際にやってみるとわかるのですが、4つ折りにする方のガーゼは10×10センチでは小さすぎです。4つ折りにすると5×5センチになってしまいますからね。しっかり鼻と口を覆おうと思うと20×20センチかそれ以上あってもいいのではというのが私の感想です。というか上の環境省の画像はどう見ても10×10センチ以上あります(笑)

 

(2019.2追記) 2シーズン使ってみて、ガーゼは「30×30センチで切って、3つ折り×3つ折りにして10センチ四方で使う」か「20×20センチで切って4つ折りにして10センチ四方で使う」のがいいのではないかという結論に達しました。環境省が紹介する「10センチ×10センチ」は明らかに誤っています。

 

ということでモノさえ揃えてしまえばやるのは非常に簡単です。

 

ただのマスクは花粉をガードできていない

文部科学省が支援した「科学技術振興調整費 第Ⅱ期成果報告書 スギ花粉症克服に向けた総合研究」の146ページ以降の情報によると、マスク自体の花粉除去率はどのような商品でもおおよそ80%以上あるそうです。

 

ただし、それはあくまでマスクのフィルターの性能の話ですので、現実にはマスクと肌の隙間から花粉が鼻腔内に侵入します。上記報告書の148ページの図7によると、マスクの装着が下手な人はマスクの花粉阻止率が10%まで低下しています。10%とかほとんど意味ないですね...。

 

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↑色々な商品のマスクを複数のボランティアの人に着けてもらって、鼻腔内の花粉数をカウントして花粉阻止率を算出してます。

 

つまり、マスクと肌の隙間から花粉は侵入し放題ということです。この花粉をシャットアウトするのがインナーマスクということです。

 

ガーゼとコットンはマスク内に侵入した花粉を強力にシャットアウトする 

同じく「科学技術振興調整費 第Ⅱ期成果報告書 スギ花粉症克服に向けた総合研究」の152ページの図によると、ガーゼ (とおそらくコットンも) はマスク内に侵入した花粉を強力に捕縛することが示されています。

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左下の青い写真に、濃くなっている点が2つあるのが分かるかと思います。花粉です。ちょうど鼻の穴に位置する部位に付着しているのが分かるかと思います。これはマスクの中に花粉が侵入したものの、鼻に入る直前でガーゼにトラップされたことを表しています。

 

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またガーゼによってどの程度花粉を阻止できるのか示したのがこちらのグラフになります。左側はどうでもいいです。右側のグラフを見てください。3枚ガーゼを重ねるとガーゼ無しよりも劇的に花粉阻止率が向上していますよね。

 

環境省は「4つ折りのガーゼ+コットン」の使用を推奨していますから、単純に考えて、これ以上の花粉阻止率を示すことが推察できますね! 

 

環境省が「インナーマスクをすると、どんなタイプのマスクでも99%以上の花粉除去率を示した」と豪語するだけのことはあります。

 

花粉症によって、鼻水だけでなく頭痛、発熱、後鼻漏による咳まで出る重症患者の私であっても本当にびっくりするくらい症状が改善したので、あながち嘘ではないと信じています。あとコットンによって呼吸がし辛くなり、息が深くゆっくりになりますのでマスクと肌の隙間からの空気の流入が減るのではないかと個人的に感じています。

 

インナーマスクで気になった点

ということで、「花粉を水に変えるマスク」のような某非科学的な商品とは違って、強くオススメできる花粉症対策のインナーマスクですが、気になる点もいくつかありましたので軽くご紹介しておきたいと思います。

 

ちなみに「めんどくさい」というデメリットはどうしようもないです^^;

 

欠点① 運動時に息苦しい

会社でデスク仕事をしていたり、ゆっくり歩いている分には特に息苦しさはありませんでしたが、早歩き時や自転車を漕いでいる最中はかなり酸素が不足している感じでした。コットンの量にもよるでしょうが、上記で紹介したシルコットを2つ折りにした場合だと普通のマスクを3重か4重にしたくらいの息苦しさがあります。インナーマスクは安静時に限るということです。

 

なおどうしても息苦しい場合はコットンの装着をやめて、ガーゼだけにしてもよいです。

 

欠点② なんとなく不快感

ガーゼとコットンはマスクと肌の間に摩擦力で挟まれているだけですので、慣れない間はなんとな~く不快感があります。下着がちょっとねじれているとなんとなく不快に感じたりしませんか?そんな感覚にちょっと似てます。

 

どうしても我慢出来ない場合はコットン無しでガーゼだけにしてみましょう。

 

欠点③ ガーゼとコットンが型崩れする

装着しているとすぐに型崩れします。マスクは朝から晩まで問題なく使用できますが、ガーゼとコットンは型崩れがひどすぎてすぐ交換したくなりますね。「花粉症が治まるのならコストなんか気にしない!!」という方であれば型崩れしてきたらバシバシ交換していくのが良いでしょう。

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1日着用後です。すぐぐしゃぐしゃになっちゃいます。(追記:ガーゼのサイズをケチらずにもっと大きくすることで型崩れはかなり改善します。基本的にガーゼが小さいと喋った際に型崩れします。)

 

欠点④ 鼻水をすすれない

良い意味でも悪い意味でもコットンとガーゼが呼吸を邪魔しますから、鼻水をすするのが困難になります。インナーマスクを装着してしばらく経つと鼻水も治まってきますのでしばらく経つと問題なくなりますが、装着してすぐは鼻水が垂れてきそうになります。鼻水が垂れてしまった時用に予備のコットンを用意しておくといいですね。

 

私が気になった点はこれくらいですね。あとはコットンと鼻の穴の密着度なんかによって効果が変わってくると思いますので、いろいろと試行錯誤してみてください!!

 

では!!

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