理系20代の日常レポート

「こんな情報が知りたい!」と自分が思ったことを本能の赴くままに書いてみようと思います。カメラ/旅行/家電/日常/科学関連の話題が多めです。

【2019年】確定申告用の仮想通貨損益自動計算ツールを今年も大公開!【草コイン対応】

f:id:microbiologist:20180105014307p:plain

お久しぶりの更新となります、げがんげんです。更新がなくて申し訳ございませんでした。

 

2019年も仮想通貨の取引に対応した損益自動計算ツールを公開します。確定申告にご利用いただければと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

特徴としましては主に下記の四点です。

  • 複数種類の通貨の取引を一括で計算可能
  • 草コインの取引にある程度対応
  • マクロ不使用のExcelファイル (拡張子:xlsx) なのでウィルスの心配なし (ウイルスを仕込むような悪意も技術もございませんが^^;)
  • 入力したファイルを印刷すれば確定申告に使えます

 

なお移動平均法で計算しております。総平均法は、税務署に問い合わせる度に、返ってくる答えが違うので自信が持てておらず、ひとまず保留中です。どなたか教えてください...。

 

【2018年取引用】仮想通貨の損益自動計算Excelファイル2019

2019仮想通貨損益計算表 ver.1.xlsx - Google ドライブ

 

2020年追記:2020年版公開しました。2020年の確定申告(2019年取引分)は下記ページのツールをご使用ください。

www.rikei20.com

 

上記リンクからダウンロードしてください。Googleドライブの設定の問題でダウンロードできない場合はコメントください、何とかします。

注意: 使用される方は必ず最後まで読んでから使用してください。

 

使い方

使い方は簡単です。オレンジ色のC列〜G列に、今までの全取引所の全取引の情報を時系列順に記入するだけです。見本...というか私の取引を恥ずかしくない程度に適当に修正したものをあらかじめ入力しておきますので、消してから使用してください。オレンジ色のセル全体をドラッグで選択してからDeleteキーを押すと消えます。

 

ちなみにこのシートはオレンジ色のセルだけ皆様にいじってもらえるようになっていますので入力の際の目安にしてください。

 

f:id:microbiologist:20190106095911p:plain

入力に際していくつか注意点はありますが、ざっと上図のような感じに入力していきます。

 

Coincheckの販売所の方 (取引所ではないです) の取引履歴のフォーマットを雛形にして作成したつもりだったのですが、最近Coincheckの取引履歴のフォーマットって変わりました? 昔のフォーマットでしたら、コピペするだけでOKです。

(販売所ではなく取引所の場合は一回の売買が数行に分かれていることがあるので、手で合算させてください)

 

ちなみに、

ID→何を入力しても計算には全く影響しないので適当に何か入力 (どこの取引所で取引したかなど入力すると分かりやすいと思います。)

日付入力方法に色々注意点アリ。下記参照

操作内容→わかりやすいように「購入」「売却」などなど入力してください。計算には使用していないので何を入力しても大丈夫です。

金額→その通貨建ての価格を記入してください。プラスマイナスに注意。いかなる取引であっても手元から無くなればマイナス、手元に来ればプラスです。

通貨→各通貨のティッカーシンボルを記入してください。例えばBitcoinだと「BTC」ですね。なお日本円は必ず「JPY」と入力してください

 

そして注意点が大きく4つあります。

 

注意点1. 2018年以前の取引履歴も入力してください。

2018年1月1日時点でどの通貨を取得額何円で何枚所有しているのかが分からないと正確に計算できないためです。そのため2017年以前の取引も入力してください。ただし2017年12月31日までに全通貨を手放しており、2018年1月1日時点で仮想通貨を持っていなかった方は2017年以前は入力不要です。

 

注意点2. 売買した際は、「購入するために使った通貨」と「購入した通貨」の2つの情報を2行に分けて入力してください。

f:id:microbiologist:20180105005235j:plain

1取引につき2行入力するということです。例えば「2017/5/22の14時06分11秒に39138円で0.69102ZECを買って、2017/5/22の14時06分59秒に14319.27445XEMを売って422108円ゲットした」場合は上図のように記載してください。日付の文字列が完全に同じでかつ隣り合っていればJPYを先にしても仮想通貨を先にしてもどちらでも大丈夫です。

 

注意点3. 日付は「○○○○-○○-○○□□□□(□は何を何文字入力してもOK)」という文字列で入力してください。

例えば「2018/1/1」の場合は必ず「2018-01-01」と入力してください。最初の10文字を読み取って日付を認識するようにしたためです。

 

普通に入力するとExcelが勝手に日付の書式を自動変換してきますので、それを防ぐために「' (アポストロフィ)」を最初に入力するのが確実です。「'2018-01-01」という具合です。

 

注意点4. 同一日時の取引は必ず「日付」の文字列が重複しないようにしてください。

f:id:microbiologist:20190106104846p:plain

こんな感じですね。取引所での取引だと売買が同一日時で複数回に分かれることがありますので、適当に何か入力し直して別の取引の日付が重複しないようにしてください。

 

日本唯一!?草コインにも対応!!

コインチェックで取り扱っている種類の通貨を使って、別の草コインを売買した場合に限り、損益の算出が出来るようにしました。

 

つまり「BTCでADAを購入した」とか「ETHでQTUMを購入した」とか「IOTAを売ってBCHにした」とかですね。

 

残念ながら「XVGでTRXを購入した」みたいなCoinCheckで取り扱っていない通貨同士の計算には対応していないということです。申し訳ございませんが、関数の場合分けが多すぎてやめました。

 

上記条件を満たしていさえすれば、全暗号通貨に対応できます。

 

以下、入力方法です。

 
まずW3~AU3の青文字の数字が入力されているセルに、取引された草コインの記号 (ティッカーシンボル) を入力してください。

f:id:microbiologist:20190106105428p:plain

このような感じです。

上記対応をした上で、あとは普通に取引履歴を入力していけばOKです。

 

ちなみに W3~AU3セルにあらかじめ入力されている数字を消して空白にすると循環参照エラーになって損益計算できなくなります。必ず何かしらの異なる文字を入力しておいてください。

 

入力完了!!最後に2017年以前の取引範囲を指定してください

これにて取引の損益合計が算出されたはずです。AZ8セルに、入力した全データに対する損益合計が算出されているはずです。

f:id:microbiologist:20190106110344j:plain

この値から、2017年以前の損益合計を引き算すれば2018年の損益合計が算出されます。

f:id:microbiologist:20190106110547j:plain

AZ12セル (上図の赤丸) は皆さん編集することができるはずですので、SUM関数を適切な値に変更してください。

f:id:microbiologist:20190106110639p:plain

デフォルトだと「=SUM(AX4:AX199)」となっていると思いますので、このうちの「199」を、2017年以前の取引を入力した行数に変更してあげてください。

 

2017年以前の取引を入力していない方は、こちらのセルに「0」を入力するとOKです。

 

するとAZ17のセルに「2018年の損益合計 (所得内通算) (円)」が表示されました。こちらが皆様の2018年の取引の損益となります。プラスの値なら利益が出ていて、マイナスの値なら損失が出ています。

 

昨年版からの改良点!!収支内訳書を作成しました!!

f:id:microbiologist:20190106163406j:plain

ダウンロードしていただいたエクセルファイルに、「収支内訳書」というシートを作成しました。

 

f:id:microbiologist:20190106163617p:plain

 

こちらに、仮想通貨取引に対する経費を入力していただければ、経費を差し引いた2018年の仮想通貨取引の損益を表示させることができます。こちらのシートは編集制限しておりませんので、自由に改変してください。

 

見本として適当にあらかじめ入力しておきました (というか私の実際のものを少し改変したもの) ので、参考にしながら入力してみてください。入力が完了しましたら、印刷していただければ、ある程度整った確定申告用の書類となります。

 

細かな注意点

  • 入金、購入、売却、ハードフォークによる通貨付与には対応しています(入力してもおかしなことにはならない)が、仮想通貨の出金 (無いと思いますが)、売りから入る信用取引、アフィリエイト、マイニングにはおそらく対応していません。特に出金は売却したと認識してしまう計算式になっていますので出金された場合はその欄を削除しないと計算結果がおかしくなります。その他の場合は入力したら案外ちゃんと計算できるかもしれませんが、数式チェックしていないので一切保証できません。
  • 2016年以前には対応していません。割と簡単に対応できるのでリクエストが多ければ対応します。
  • IDは入力しなくても問題なく計算できます。
  • 繰り返しになりますが、日付は「2017/1/1」のような入力方法だと正常に計算できません。かならず「2017-01-01」のような10文字&ハイフンで記載してください。エクセルが勝手に「2017/1/1」のような形に変換してしまうときは「'2017-01-01」と入力すれば回避できます。
  • 同日に複数回の取引を行っている際は必ず日付の欄に時間まで入力してください。「UTC」はあってもなくてもいいです。
  • 「取り扱い通貨の終値一覧」タブの中身はコインチェックで公開されている「終値一覧」のコピペです。これをもとに計算しています。
  • 必ず時系列順にコピペしてください。時系列順でない場合は正しい計算が出来ません。
  • 1回の売買につき2行入力してください(例えばJPYでBTCを購入した場合は、JPYの行とBTCの行をそれぞれ入力)。
  • 手数料込みの価格を入力したほうが無難です。
  • 上記に気を付けさえすれば、コインチェック以外の取引所の取引記録を入力してもちゃんと計算してくれるはずです。
  • 昨年もそうだったのですが、確定申告が終わる3月までちょくちょくバージョンアップする予定です。確定申告される前に必ず最新版が出ていないか確認してください。

 

数式ミスがありましたらご指摘いただけると幸いです。可能な限り対応します。

 

最後になりますが、今回のエクセルファイルは結構苦労して作成したのでファイルの二次転載や商業利用は禁止です。本記事のリンクを張っていただけるのは大歓迎です。いつもありがとうございます。

 

こちらは実際確定申告する際の入力方法の記事です。分かりやすいと自他共に好評です(笑) 

www.rikei20.com