撒き餌レンズは使いにくいから「撒き餌」なのだ
撒き餌レンズとは一眼レフカメラに装着可能な安くて写りの良いレンズのこと。有名なのはキャノンの「Canon EF50mm F1.8」だと思います。
Amazon Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM
私が最初に買った一眼レフカメラはニコンだったのでEF50mm F1.8は購入していないのですが、初心者時代に似たようなレンズ「Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」を購入しました。
Amazon.co.jp: Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G フルサイズ対応 AF-S 50/1.8G: カメラ
これらのレンズは、一眼レフカメラを買って最初にステップアップをするために購入を検討する単焦点レンズなのではないでしょうか?? (私がそうでしたw)
先日、一眼レフカメラを買って約半年の友人に「撒き餌レンズってどうなの??」と相談されたことからもやはりこれらのレンズは初心者が買いたくなる魅力が詰まっていると思います。
だがしかし!はっきりと断言しますが私はこれらのレンズを全くおすすめしません。むしろ購入を全力で止めます。
なぜか?? 使いにくいからです。
(本記事は上級者、プロ向けのフルサイズカメラではなく、初中級者向けのAPS-Cカメラを対象にしています。初心者向け記事なので。自分のカメラがどっちか分からない方はカメラの機種名をもとにGoogle先生に聞いてみてください)
50mm f1.8レンズは何が使いにくいのか
まず50mmという数値が何を表しているか簡単に説明したいと思います。
それは「ズーム加減」です。
本当は焦点距離を表しているのですが、意味不明だと思いますので興味がある方はニコンの以下のページをご覧ください。
この数値が小さくなるほど広い範囲を写すことができ、この数値が大きくなるほどズームして写すことができます。じゃあ50mmってどれくらいのズーム具合なの?と思いますよね??
悪意がある言い方をすると、一般家庭のリビングで10人くらいの集合写真がギリギリ撮れないくらいです。
このレンズって実は中望遠レンズなんです。使いやすい用途としてはポートレート (成人被写体の上半身だけ写す) とか小物撮影なんじゃないでしょうか。
逆に旅行に行ったときの風景写真やスナップショット、屋内での集合写真は苦手なズーム加減だと思います。さて、あなたは普段何を写真撮影していますでしょうか。たいていの方は風景やスナップショットがメインなのではないでしょうか。
自分の好きなズーム加減 (焦点距離) を確認しよう
撒き餌レンズの購入を検討している人は、たいていカメラを買ったときに一緒についてきたキットレンズを使って撮影していた人なのではないでしょうか。
そういう方なら、今まで写真をいくらか撮影してきたはず。それらの写真がどれくらいのズーム加減で撮影されていたか確認してみましょう!
PC上で写真ファイルを右クリック→「プロパティ」→「詳細」タブとクリックしていくと真ん中あたりに「焦点距離」という項目があるはず。その数値が、その写真のズーム加減です。
面倒くさいですが数十枚ほどいろいろな写真を確認してみてください。その焦点距離があなたが本当に好きなズーム加減の焦点距離です。次のステップアップを目指すのであればその数値の焦点距離の単焦点レンズを購入するときっと幸せになれると思います。
ちなみに私はだいたい16mm~20mmくらいでした。
私は実際50mmの単焦点レンズは使わなくなってしまいましたし、父親に以前誕生日祝いでプレゼントした50mmの単焦点レンズもどうやら全く使っていないみたいです。
買ってから「使いにくい...」とならないためにも、ご確認を強くお勧めします。
最後に、なぜこの記事を書いたかですが、他情報だと50mmは中望遠レンズということがあんまり書かれていないことに憤りを感じていたからです。「50mmは標準域のズーム加減だから使いやすいよ」と書いている記事をみると、「それ、フルサイズカメラにこのレンズを組み合わせた場合の話だからー!!」とツッコみたくなります。おそらくあなたのカメラはフルサイズカメラではないのではないでしょうか?? 難しい話はおいておいて、このレンズはあなたの一眼レフカメラでは中望遠です。なかなかに使いづらいズーム加減ですのでご注意を。
↓初心者向けに別記事を書きました。よければどうぞ