理系20代の日常レポート

「こんな情報が知りたい!」と自分が思ったことを本能の赴くままに書いてみようと思います。カメラ/旅行/家電/日常/科学関連の話題が多めです。

医療保険は不要だけど先進医療保険のみ加入したい人に検討してほしい「貯蓄型医療保険」という選択肢

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いきなりですけど、医療保険ってお金の無駄ですよね。

 

国からの公的保障制度と、医療保険の内容をちょっと調べると「医療保険ってお金の無駄。てか全く不要でしょ」と思う賢い人は多いと思います。ただ先進医療保険だけは別で、もしものために入っておきたい保険と言っていいと思います。少なくとも私はそう思っています。

医療保険がお金の無駄で先進医療保険が必要な理由

 

ただ先進医療保険は医療保険の特約で付けるのが一般的です。「先進医療保険だけ入りたいんだけど...」と思うと選択肢が一気に狭まります。そこで今回は先進医療保険だけ入りたい人におすすめの2つの選択肢を提示したいと思います。

※2017年11月現在の情報を基にしています。

 

①Linkx coins (リンククロス・コインズ)

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まず先進医療保険単体で加入したい場合、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「Linkx coins」が最有力候補となります。というか、先進医療保険単独で加入できる保険はLinkx coinsしか存在しません。(厳密には臓器移植給付金も付いているので単独ではありませんが...)

 

Linkx coinsのメリット

  • 不要な医療保険に加入せずに済むので経済的
  • 先進医療を受けると一時金5万円が支給される (これは結構珍しい)
  • もちろん先進医療保険の実費は通算2000万円まで保障
  • 臓器移植時に1000万円の給付金アリ
  • 保険料が固定なのでいつでも気軽に解約・再加入できる

 

医療に関する保険は、その時代の医療技術に応じた内容に加入すべきですので、定期的に見直す必要があります。そのため医療保険を終身保険にするのはナンセンスです。そういう意味では気軽に加入できて気軽に解約できるこの保険は非常に良い保険と言えます。

 

Linkx coinsのデメリット

  • 保険料は年齢性別にかかわらず月500円。医療保険の特約として加入する場合に比べて高額

 

「月500円」とだけ聞けば安いんですが、医療保険に特約として付ける場合は月50円~200円弱程度で済むことを考えると、割高感は否めません。500円という保険料に納得できるなら、加入を前向きに検討してみてもいいでしょう。一方、この保険料に納得できないなら、諦めずに以下の「貯蓄型医療保険」を検討してみてください。

 

②貯蓄型医療保険「メディカルKit R」

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先進医療保険単独で加入したい人でかつLinkx coinsが高いと思っている人に検討してみてもらいたいのが、東京海上日動あんしん生命の貯蓄型医療保険「メディカルKit R」です。

 

「は?医療保険は入らねーって言っただろ?話聞いてたのか?オーン!?」という声が聞こえてきそうです笑  すみません、もうちょっとだけ読んでください。

 

この貯蓄型医療保険ですが、医療保険なのに掛け捨てではなく貯蓄型です。つまり将来、設定した年齢(60歳か70歳)に達すると支払っていた保険料が全額返ってくるのです。

 

医療保険が不要なのは「掛け捨て保険料が無駄」だからですよね。医療保障は先進医療保険を除いて公的な保障だけで十分なのです。だからこそ掛け捨てである医療保険はコストパフォーマンスが最悪なのです。

 

そういう意味では貯蓄型の医療保険は高コスパです。なんたって将来的に全額返金されますから。しかも貯蓄型の生命保険と違って月々の保険料も数千円程度です。28歳の私なんかは月3219円の支払いで済みます (入院給付金5000円、健康還付給付金60歳、先進医療保険特約114円を付けた場合)。

 

 メディカルKit Rのメリット 

  • 基本保険料 (先進医療保険特約を除いた全額) が将来全額返ってくるので実質格安で先進医療保険に加入できる
  • 医療保険機能を有しているので、もしもの時に医療費軽減につながる
  • 保険料控除 (年末調整) の対象なので、掛け捨て医療保険やLinkx coinsよりも保険料が高い分、節税になる

 

『実質』格安という点がミソです。月々の保険料は数千円かかってしまうのでLinkx coinsよりもランニングコストがかかります。しかし将来的に先進医療保険特約分の114円を除いた全額が返金されるので、60歳程度までこの保険に加入し続ける余裕がある場合は、長期的に見ればLinkx coinsよりもお得になります。

 

将来、子育てや住宅購入などで家計が困窮して、数千円 (私であれば月3219円) の保険料を払うことが苦しくならない余裕のあるご家庭であればLinkx coinsよりも適した保険になりますね。

 

ちなみに28歳の私であれば、60歳までに123万6000円(3219円×12月×32年)をせっせと支払い、先進医療保険特約分の43776円(114円×12月×32年)を除いた約119万2000円が60歳時に返金されます。Linkx coinsであれば60歳までで総額19万2000円掛け捨てで支払いますので、Linkx coinsと比較して60歳時点において14万8000円の節約に繋がります。(実際は保険料控除分の差もあるので節約効果はもっと大きいです)

 

ただし、やはりデメリットも存在します。

 

メディカルKit Rのデメリット

  • 保険料が通常の掛け捨て医療保険の約2倍
  • 設定した満期年齢まで解約できない (解約したら超大損)
  • 満期前に死亡した場合も大損
  • 支払った基本保険料の総額を超えて返金されることはない (貯蓄型生命保険と異なり、利息が0%)
  • 有事の際に請求した保険金額が、満期時の返金額から差し引かれる
  • 先進医療保険金額部分は特約なので残念ながら掛け捨て (ただし保険料控除額を差し引けば無料みたいなものです)
  • 東京海上日動あんしん生命が破綻した場合に返金額がどうなるのか不明 (2017年現在はかなり良好な財政状態です)

 

まず大きなデメリットの一つが、途中解約や途中死亡すると大損となる点です。途中で解約・死亡すると全額返金されませんので、大損となるリスクを抱えています。

 

そのため経済的な理由で途中解約する危険の無い、ある程度余裕のある人以外は避けたほうが無難です。また死亡リスクに対しては、併せて生命保険に加入しておくなどのリスクヘッジを行うのがベターです。

 

また私は「医療保険はその時代に適した保険に定期的に乗り換えるべき」と考えています。そういう意味では60歳まで加入し続けることを強制されるのはリスクです。まぁ返金されるんで別に良いんですけど。

 

そしてもう一つの大きなデメリット...というか注意点があります。入院等で保険金請求した場合、満期時の返金額からその請求金額が差し引かれます。つまり、毎月せっせと保険会社にお金を預けて、病気・ケガの際にそのお金を使わせてもらって、満期時に残りの全額を返してもらう、というイメージに近いです。

 

つまり掛け捨て医療保険と同じく、長期入院を何度も繰り返して、保険金請求額が保険料総額を超えないと、お得にはなりません。私の場合は28歳から60歳までに123万6000円を支払うことになりますから例えば入院給付金だけで取り返そうとすると、60歳までに248日以上入院する必要があります。んなムチャな(笑)

 

ただ掛け捨て保険と異なり、入院日数が少なくても損にはなりませんから、その点は安心です。「途中解約しない限り損にはならないけど、先進医療保険特約部分を除けば、よほどのことが無い限り得にはならない」そういう保険です。

 

さいごに

今回は東京海上日動あんしん生命のメディカルKit Rを紹介しましたが、実は貯蓄型医療保険は他社でもう1商品だけ存在します。メットライフ生命の「リターンボーナスつき終身医療保険」です。

 

なぜこちらを紹介しなかったかというと、保険料が異常に高いからです。28歳の私でも月1万5000円以上の保険料が必要です。さすがに無理っすw

 

メリットは満期になって全額返金された後も保障が一生涯続く点です。老後のことまで考えるならこの保険がベストかもしれませんね。

 

ということでいかがでしたでしょうか。「先進医療保険だけ加入したい!」と思ってインターネットで調べた場合、Linkx coinsはすぐにたどり着きますが、貯蓄型医療保険にたどり着く人はほとんどいないんじゃないでしょうか。

 

一度ご検討ください! ちなみに私たち夫婦は貯蓄型医療保険に加入することにしました。夫婦で月6000円なら余裕をもって払っていけると判断したので。