皆さんは本の自炊をしていますでしょうか? 違法サイトである漫画村も閉鎖したことですし、これから自炊してみようかなという方に向けて、今回はおすすめの裁断機をご紹介したいと思います。逆に自炊には適していない裁断機というのもありますので、その点もご紹介しますね。
自炊とは
ここで言う”自炊”とは料理の自炊ではなく、「本の電子書籍化」のことです。詳細は自炊について説明したこちらの記事をご覧ください。
裁断機は、本をバラバラにするのに必要な道具です。1枚1枚バラバラにすることでスキャナーで自動連続スキャン出来るようになりますから、ほぼ必須のアイテムとなります。
おすすめの裁断機
DURODEX 200DX
私がメインで使用しているDURODEXの200DXです。間違いなく手動裁断機の頂点に君臨している機種です。圧倒的におすすめ機種なのですが、お高いのだけが欠点です。
ハイエンドモデルなだけあって、素晴らしい裁断能力を有しています。他機種よりも分厚い紙 (最大18 mm) を一気にバッサリ裁断出来るのが本機種のウリです。コミックスや文庫本程度でしたら一発でスパっと切ることが出来ます。
一度お持ちの本の厚みを測ってみてください。15~18mm程度の厚みの本を多くお持ちでしたら、この機種を購入すると圧倒的な手間と時間の節約になりますよ。
ちなみに青年コミックスは15~18mmの厚みのものが多いです。青年コミックスを多く保有している方は本機種の購入を強くおすすめします。
切断するとこんな感じに微妙に山なりになりますが、刃を押しつけながら切断するという構造上、絶対に避けられないのでこの程度のズレには目を瞑りましょう。
DURODEX 180DX
上記でおすすめした200DXの下位機種であるDURODEX 180DXです。200DXと同じ刃を使用しており、レバーの長さも同じですので切れ味は全く問題ないでしょう。
デメリットは、裁断出来る本の厚みの上限が15mmという点です。なぜこの3mmの厚みの違いで200DXと約1万円も価格差が生まれるのかは非常に疑問ですが、4万円弱もの大金を出せない人にはちょうど良い機種ではないでしょうか。
自炊予定の本の厚みを測ってみて、おおよそ15mm以下であればこの機種を選択しても全く問題ないです。また例え15~18mmやそれ以上の厚みの本であっても、カッターなどで2~3分割すれば本機種でも裁断可能ですので、ひと手間が苦痛でなければ節約のために180DXを選択してもいいですね。
ちなみに少年コミックスでしたらほとんど15mm以下の厚みです。少年コミックスしか裁断しない方は本機種で十分です。
DS-858A4
お値段1万円程度とコスパに優れたDS-858A4です。業務用に位置付けられた商品ですね。
業務用なだけあって約17kgと超重量級です。しかも上記のDURODEX 200DXと180DXは縦置きで収納出来ますが、本機種はそれも出来ません。常にドーンと特定の場所に置いておけるスペースのある方には良い機種となってきます。
さて肝心の裁断性能ですが、全く問題ありません。友人が所有していますので裁断するところを見せてもらったのですが、普通にザクッと裁断出来ていました。耐久性や精度にやや難点があるようなレビューも散見されますが、それを凌ぐコストパフォーマンスの高さだと思います。
また40mmの厚みまで裁断できますから、分厚いことで有名な境界線上のホライゾンは無理ですが、少年ジャンプのようなマンガ雑誌程度でしたら一発でカットできます。
単行本や文庫本の自炊ではなく、漫画雑誌の自炊でしたら本機種が有力候補となってくるでしょうね。
自炊に適さない裁断機
さて、ここで漫画本を裁断するのに適さない機種をご紹介します。
簡単です。刃が紙に対して垂直に当たらない機種です。 こういう感じのレバータイプの機種ですね。
始点・力点・作用点の関係で、分厚い紙を切るのが難しいですし、レバー部にガタツキや遊びがある場合、切断失敗して紙がぐちゃぐちゃになる可能性が高いです。
ハサミで分厚い紙を切るのが難しいのと一緒です。間違えてもこのようなハサミタイプの裁断機は購入しないようにしてください。
最後に
以前、自炊のすばらしさを述べましたので多くは語りませんが、自炊によって生活様式が良い方向に変わることは間違いありません。検討段階の人はぜひ自炊に挑戦してみてください。
自炊未経験の方からすると「難しいんでしょ?」と不安かもしれませんが、自炊に関しては道具がちゃんとしてさえいれば難しいことはほとんどありません。安物買いの銭失いにならないように、今回ご紹介したような良い道具を揃えちゃいましょう。
本記事によってあなたの人生が豊かになるよう、手助けできていれば幸いです。
ちなみに自炊専用スキャナーも下記商品のように良いお値段しますが、ここもあまり妥協しないほうが良いですね。スキャナーについても次回記事にしたいと思います。