一眼レフカメラの購入を考えたときに最も悩むことの一つにメーカーをどれにしようかという問題があります。
この問題に対して今まで私が思っていたことと、最近思うことが異なってきましたので今の思いについて書いてみたいと思います。なお私は元Nikonユーザーの現SONYユーザー(ただしミラーレスカメラ) ですが今回の記事はかなり客観的な立場の記事であると自負しています。SONYには触れていませんし、特別Nikonを持ち上げてもいませんし。
ミラーレスカメラはまた全然違う話になってきますので、今回の話はあくまで「一眼レフカメラ」の話です!
2017年の今、ドМでなければCanonを買え!
2016年までの一眼レフカメラに対する私の考えはこうでした。
- 一眼レフカメラを購入した後、レンズを追加でどんどん買っていく気概があるならNikonがおすすめ
- 逆にレンズを追加で買い足していく気がないならCanonがおすすめ
- 室内などの薄暗い環境で人を撮影する機会が多いと思うならCanonがおすすめ
- 風景撮影メインならニコンがおすすめ
- PENTAXや富士フイルムなどのメーカーはサブ機等には適しているが初めての一眼レフカメラでの購入はやめた方が無難
私は大学院で数千万円するような光学顕微鏡を使っていたため、レンズの性能に関してはその辺の人よりうるさいです。その私の経験上、レンズ性能はニコンが他メーカーを圧倒していると思っています。そのためレンズを追加で購入し、レンズを資産として扱っていく予定がある人はレンズ性能の高いニコンをおすすめしていました。一方、カメラ本体の性能はひいき目にみてもキヤノンの方が上と感じることが多かったため、レンズにこだわりのない人にはオールラウンドプレーヤーであるキャノンをおすすめしていました。(特にニコンの有名な「黄色かぶり」はノイズが入るような薄暗いシーンでは結構気になりますしね。)
ただ2017年の今、レンズと本体に対する上記の考えは今も変わらないのですが、これからはよほどの何かが無い限りは全ての人にCanonをオススメしたいと思うようになりました。
Nikonは倒産やカメラ事業縮小リスクが懸念されるようになってきた
私がニコンをおすすめしなくなったきっかけのニュースが2件あります。
まず一つが1000人規模のリストラ、そしてもう一つが高級コンパクトデジカメの発売中止のニュースです。詳しくは上記URLをご覧いただければと思いますが、これらのニュースにより、私の中でNikonという会社の安定性に対する不安感が生まれました。
一眼レフカメラは、「カメラ本体は消耗品、レンズは資産」と言われています。カメラ本体は数年経つと性能が向上した最新機種がどんどん発売されるため陳腐化していきます。一方でレンズは10年20年余裕で使い回せることからこの言葉が生まれました。しかしレンズはカメラ本体が存在しなければ価値がありません。カメラの開発力不足が懸念され、さらには倒産までも示唆される今回のニュースは将来のカメラ本体の存在を危ぶませるものです。せっかくいいレンズを買ってもそのレンズに対応した本体が買えなくなる日がくるかもしれません...。そんなリスクがわずかでもあるメーカーのカメラを私は決して他人にはおすすめできません。自分が使う分には自己責任なのでいいんですがね^^;
ということで初めて一眼レフを購入するなら私はCanonのカメラがオススメです!私はそもそも一眼レフカメラをやめて、ミラーレスカメラに完全移行したためCanonのカメラは所持していませんが、今後一眼レフカメラを買うことがあれば間違いなくCanonのカメラを購入したいと思っています。
どちらのメーカーのカメラを買おうか迷っているときは本当に楽しかったなぁ。この記事が同じくカメラ選びに迷っている人の助けになれば幸いです。
おまけ
話は変わりますが、以下Nikonの「黄色かぶり」の参考写真を載せておきます。私は結構許容範囲内だと思っていますがこればっかりは人の感性によるので実際に見てみてください。また気になったとしてもここから現像することでかなり低減させることはできます。またそんなNikonですが、明るい屋外シーンでの肌の質感はCanonよりも上だと思っています。
Nikon D7000で室内の逆光状態で撮影した写真。お肌が結構黄色い(茶色い)ですね。
同じくNikon D7000で撮影。明るい屋外だと「加工色」と揶揄されるCanonと同等以上に綺麗なお肌です。
以下、関連記事です。あなたは本当に一眼レフカメラを購入して大丈夫ですか?なぜ一眼レフカメラなのですか?ミラーレスカメラやコンデジではなぜダメなのでしょうか。明確に答えられるならバッチリ大丈夫ですが、そうでなければ下記記事も軽くご覧ください。
またカメラを買ってすぐの初心者さん向けにレンズの記事も書いています。よければどうぞ。