日本円を介さずに仮想通貨で仮想通貨を購入してしまうと、日本円での損益がどうなっているのか算出困難になってしまいますよね?税金の計算が良く分からないことに...。ネットで調べても解決法が無い!!
暗号通貨の取引時のレートなんかもう分からないんだけど、確定申告どうしたらいいの...?いや、増益通算していいなら20万円下回ってるからいいんだけど...数年後に利確した時に非常に困る...。
— げがんげん@はてなブログ (@77Gegangen) 2017年12月1日
そこで今回、コインチェックでダウンロードできる取引履歴レポートをコピペするだけで、損益が自動で計算できるエクセルファイルを作成しましたので公開します。
(追記) 日本初!?どんな草コインでも(ほぼ)対応した新バージョンの自動税金計算補助ツールを作成しました。どこの取引所のデータでもOKです。ファイル自体はこちらの最新記事からダウンロードしてください。
また、仮想通貨民のための確定申告の記入方法についても記事にしましたので、確定申告に慣れていない方はご覧ください。
- 暗号通貨の損益計算の難易度高すぎ!
- コインチェックの「取扱い通貨の終値一覧」で無理やり計算する
- 仮想通貨の損益自動計算エクセルファイル
- コインチェック損益税金試算エクセルファイルの使い方
- 使用時の注意点
暗号通貨の損益計算の難易度高すぎ!
仮想通貨売買の損益は、「日本円→仮想通貨」(購入) の取引や「仮想通貨→日本円」(売却) の取引なら簡単に計算できますよね。でも問題は「仮想通貨A→仮想通貨B」みたいな仮想通貨間の取引をやってしまった場合です。計算が超困難になります。
国税庁が先日アップしたPDFファイルによると、
保有する仮想通貨を他の仮想通貨を購入する際の決済に使用した場合、その使用時点での他の仮想通貨の時価(購入価額)と保有する仮想通貨の取得価額との差額が、所得金額となります。
と記載されています。
「その使用時点での他の仮想通貨の時価」
...んなもん今更分からんわ!!!
「保有する仮想通貨の取得価額」
...こっちも今更分からんっちゅうねん!!!
これらの価格情報は、確定申告の時期までにきっと各取引所が情報提供してくれると信じていますが、現状どこにも情報がありません。そのため詳細な損益計算が不可能な状況となっています。
コインチェックの「取扱い通貨の終値一覧」で無理やり計算する
仮想通貨間の売買時の価格は分かりませんが、その日の終値なら公開されています。若干誤差はありますが、この終値を用いて仮想通貨間の売買時の損益を計算していきましょう。
色々調べた結果、どうやらこのアバウトな計算方法で損益を確定申告しても大丈夫っぽい...。(といいつつ責任は一切とれませんので、以下の内容は自己責任でお願いします。)
→(2018.1.4追記) 私が住んでいる市の税務署に確認したところ、終値で計算して問題ないとのことでした。ただし、『「今年は終値で計算したけど来年は始値で計算する」みたいな一貫性の無い算出方法は今後辞めてくれ』とのことでした。
仮想通貨の損益自動計算エクセルファイル
この度、コインチェックを頻繁に使っていた関係で、コインチェックに最適化させた損益自動計算エクセルファイルを作成しました。
コインチェック損益税金試算表.xlsx
(追記) 改良版を公開しました。上記リンクではなく、改良版の記事のエクセルファイルを使用してください
↓
Google Drive経由でアップロードしていますので、ダウンロードする際にGoogle Drive関係の何かが表示されたらすみません。また関数だけで計算させたのでマクロは使用していません。安心してご使用ください。
注:使用される方は最後まで読んでから使用してください。
コインチェック損益税金試算エクセルファイルの使い方
使い方は簡単です。coincheckからダウンロードした取引履歴のcsvファイルの中身をコピペするだけです。
①coincheckから取引履歴をダウンロード
コインチェックにログイン後、「取引アカウント」→「設定」→「取引履歴」と進むと月毎の取引履歴をcsvファイル形式でダウンロードすることができます。2017/01~2017/12まで全てダウンロードしましょう。
②csvファイルを上記エクセルファイルにコピペ
csvファイルを開くと画像のように取引履歴が羅列されていますので、A列~E列の情報を、損益自動計算エクセルファイルのC列~G列にコピペします。
以上で完了です。
するとAB24のセルに損益合計が表示されます。このセルに表示されている価格は、損益通算した値になります (単位:円)。なお今回の計算は移動平均法を用いて計算しています。総平均法を用いた場合の損益も計算したかったのですが、国税庁のPDFファイルの内容が不親切すぎて計算方法が分かりませんでしたので割愛します。
ちなみに、
AB26のセル→利益だけを足し合わせた価格 (単位:円)。
W列→各取引後の各仮想通貨の残高
X列→各取引後の平均取得価額 (単位:円)
Y列→各取引における損益 (単位:円)
AB8~AO19のセル→総平均法で計算しようとして途中で諦めたなれの果て(値自体は合ってます。ここからの損益計算方法が分からなかったのです。)
となっていますので、参考にしてください。
使用時の注意点
まず、数式のクオリティチェックを完璧に行ったわけではないので、どこかで計算が間違っている可能性があることをご了承ください。何か損失を被ったとしても自己責任でお願いします。皆さまで各々計算確認してください。
それ以外の注意点です。
- 入金、購入、売却、ハードフォークによる通貨付与には対応していますが、仮想通貨の出金、アフィリエイト、マイニングには対応していません。特に出金は売却したと認識してしまう計算式になっていますので出金された場合はその欄を削除しないと計算結果がおかしくなります。その他の場合は入力したら案外ちゃんと計算できるかもしれませんが、数式チェックしていないので一切保証できません。
- 2016年以前には対応していません。割と簡単に対応できるのでリクエストが多ければ対応します。
- 取引履歴のcsvファイルに記載されているIDは入力しなくても問題なく計算できます。
- 日付は「2017/1/1」のような入力方法だと正常に計算できません。かならず「2017-01-01」のような10文字&ハイフンで記載してください。エクセルが勝手に「2017/1/1」のような形に変換してしまうときは「'2017-01-01」と入力すれば回避できます。
- 同日に複数回の取引を行っている際は必ず日付の欄に時間まで入力してください。「UTC」はあってもなくてもいいです。
- A列B列は隠していますが計算のために使用していますので触らないでください。
- 「取り扱い通貨の終値一覧」タブの中身はコインチェックで公開されている「終値一覧」のコピペです。念のためにシート保護していますが別にパスワードはかけていません。
- 必ず時系列順にコピペしてください。時系列順でない場合は正しい計算が出来ません。
- 1回の売買につき2行入力してください(例えばJPYでBTCを購入した場合は、JPYの行とBTCの行をそれぞれ入力)。取引履歴をコピペする場合は気にしなくて大丈夫です。
- 手数料込みの価格を入力してください。取引履歴をコピペする場合は気にしなくて大丈夫です。
- 上記に気を付けさえすれば、コインチェック以外の取引所の取引記録を入力してもちゃんと計算してくれるはずです。
- ただしコインチェックで取り扱っている仮想通貨しか対応していません。リクエストが多ければ追加するかも。
数式ミスがありましたらご指摘いただけると幸いです。可能な限り対応します。
最後になりますが、今回のエクセルファイルは結構苦労して作成したのでファイルの二次転載や商業利用は禁止です。本記事のリンクを張るのは大歓迎です。
投げ銭大歓迎です。ブログ更新の活力になります笑
XEM
アドレス: NC3BI3DNMR2PGEOOMP2NKXQGSAKMS7GYRKVA5CSZ
メッセージ: 902f116d6b29196a
BTC
1K3P1yGY4yEeUDHLHwyFNSBi9P1A6A1zPk
ETH
0x31c497c27b0c497cff3ecb4ca1c43d1f91a3eeb7